梅雨よ、二度と来ないでくれ

うねり髪、癖っ毛など言い方はさまざまだが、私の髪の毛はいわゆる”それ”である。今や親元を離れ、独り立ちをするような年齢だが、物心ついた頃から髪の毛の悩みは尽きない。少しでも湿気があるものなら、髪の毛は変幻自在にうねり出し、もはや人間の手には負えない代物となる。

ヘアージュ

プールの後はいつもうねうねであるし、体育の時間となれば汗で前髪は額に貼りついてくる。鬱陶しいことこの上ない。一時期は前髪が邪魔に感じるあまり、オールバックの真似事のようなこともしていたが、なかなか不都合の多い髪型であった。縮毛矯正やヘアアイロン、リンスやトリートメントも色々試してみたが、髪質の悪化はそのままうねりにつながっていく訳であるから本末転倒である。

今ではこの髪の毛との付き合いも長くなり、向こうから歩み寄る余地も見せてきてくれているが、梅雨の時期となれば態度は一変する。

まるで反抗期の自分自身をみているようだ。以前、髪の毛の癖は心がねじ曲がっているからだと言われた覚えがあるが、ここまでこの髪の毛と付き合ってきているのだ、心の寛大さは評価してもらいたい。何はともあれ、暴走するこのモンスターの対処法は今でも見つかっていない訳であるから、もうここまで来ると諦めの境地である。パーマをかけたのだとでも誤魔化しておこうか。